この4月に校長として着任いたしました髙松と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。
本校は、天明3年(1783年)有馬藩候の命により、高山畏斎が両替町に学問所を設置したことから始まります。以来、幾多の変遷を経て、昭和23年(1948年)の学制改革により福岡県立明善高等学校となって現在に至っています。本年、県立学校移管141年目を迎える県内有数の伝統校です。
校名は儒教の古典「四書五経」の一つである「大学」の言葉「大学の道は、明徳を明らかにするに在り、民を親しましむるに在り、至善に止まるに在り」を踏まえたものです。
校訓「克己・盡力・楽天」は、鍛錬の厳しさにくじけそうになる己に打ち克ち、ひたすらに努力を重ねた果てに、楽天の域に達するという本校の生徒育成像を示しています。
現在は、全日制課程普通科、理数科、総合文科コース及び定時制課程普通科を設置しており、全日制課程においては文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールに指定され、理系教育のさらなる充実を図っています。
本校には人としての高みを目指す文化、自分とは異なる様々な個性を尊ぶ文化があります。生徒には、その長い歴史の中で育んできた学校文化に触れ、異なる個性の仲間と切磋琢磨し、人間性を高め、信念を磨くことを期待しています。
これからも、校訓である「克己・盡力・楽天」を生徒育成の理念とし、保護者会、同窓会、地域の皆様の御理解と御協力をいただきながら、職員一同、全力で教育活動に取り組んでまいりますのでよろしくお願いします。
令和2年4月
学校長 髙松 大輔 (たかまつ だいすけ)