活躍する卒業生

正木 春彦 氏(昭和45年卒 普通科21回生)

元東京大学農学生命科学研究科教授、元東京農業大学教授、東京大学名誉教授

バクテリア細胞間の相互作用に興味を持ち、ある細胞が他の細胞を殺すために生産する毒素タンパク質の作用機構や、生産菌がなぜその毒で死なないかなどを研究されていました。コッホの時代からバクテリアの生死はコロニーを作るかどうかで判断されてきましたが、じつは自然界のバクテリアは生きていてもほとんどコロニーを作らないことが判ってきました。ここ十数年は、なぜ多くのバクテリアは栄養培地の上でコロニーを作らないかを、バクテリアの遺伝子に聞いて解明しようと努めておられます。

田中 將己 氏(平成8年卒 理数科2期生)

九州大学院工学研究院材料工学部門・教授(九州大学工学部材料工学科)

自動車や航空機、建築物など、私たちの身の回りにある物は全て材料からできています。物を作るためには、材料を変形させる必要があるとともに、それらは使っているうちに劣化し、いずれは壊れます。このような「変形-破壊」が起こるとき、材料の内部で何が起こっているのか。この変形を科学的に明らかにすることが私たちの研究テーマです。「安全な」「壊れにくい」金属や半導体などの開発につながる研究に主に取り組んでいます。

本村 友一 氏(平成8年卒 理数科2期生)

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日本医科大学千葉北総病院救命救急センター医師

テレビドラマ“コードブルー”のモデルになった方で、フライトドクターとしてドクターヘリに搭乗し、患者への最適な初期治療と搬送で多くの命を救うべく日々奮闘されています。ドクターヘリに、スマートフォンと映像配信の技術を組み合わせた「現場モバイル映像伝送システム」を導入し、ICT技術の側面からも救命率向上を目指しています。