学校長挨拶

克己・盡力・樂天

 福岡県立明善高等学校のホームページを御覧いただき、ありがとうございます。

 本校の沿革は、天明3年(1783年)有馬藩の命により、高山畏斎が両替町に学問所を設置したことから始まります。以来、幾多の変遷を経て、昭和23年(1948年)の学制改革により福岡県立明善高等学校となり、県立移管以来、146年目を迎える県内有数の伝統校です。卒業生は、日本国内外を問わず、様々な分野で活躍されています。現在は、全日制課程普通科・総合文科コース・理数科、定時制課程普通科を設置し、人材育成のさらなる充実を図っています。

 校名の「明善」は、儒教の古典「四書五経」の一つである「大学」の言葉「大学の道は、明徳を明らかにするに在り、民を親しましむるに在り、至善に止まるに在り」を踏まえたものです。

 本校には、「克己・盡力・楽天」の三つの校訓があります。これらの校訓は本校教育の礎となるものです。「克己」は、勉学や鍛錬の厳しさや苦しさに負けそうになる、くじけそうになる己に勝ち、「盡力」は、自分自身の限界までひたすら努力を続け、力を尽くす。そして、「楽天」は、その結果を天に委ねる域に達するまで、ひたすらに努力を重ね、力を尽くそうとする明善生の在り方を示しており、本校における人材育成の基本理念とも言えます。

 本校はそのような伝統を大切にしながらも、生徒の自主性や主体性を尊重し、生徒自身が自由な発想で自ら新たな価値を創造していく自治の校風があります。生徒は、友人との絆を大切しながら、お互いに切磋琢磨し、勉学はもちろん、学校行事や部活動に全力で取り組んでいます。そして、皆さんの成長を真に願う職員が学校生活の様々な場面で生徒を支えてくれています。

 このホームページには、本校の学校行事、部活動や進路実績など多くの情報が掲載されています。是非ご覧いただき、本校の魅力をさらに知る一助にしていただければと思います。

福岡県立明善高等学校 

校長 中島 敦雄