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Information

 

 保護者会

■第62回 九州地区高等学校PTA連合大会「結」沖縄大会  報告
日時:平成30年6月14-15日


  日 時:平成30年6月14日(木)役員会等、15日(金)分科会、全体会
  会 場:パシフィックホテル沖縄、沖縄コンベンションセンター、宜野湾市立体育館
  テーマ:「絆!呼び起こそう ゆいまーるの心 ~未来を担う子ども達のために~」

【趣旨】
現代はグローバル化の進展や、人工知能の飛躍的な進化など、加速しつつ変化するため、将来の予測が困難な社会だと言われている。そして人間関係の希薄化も一層進んでいる状況である。そのような環境の中で、子供たちがこれからの時代を「生き抜く力」をどう身につけるのか。これは我々大人に求められている問いであり、学校、家庭、地域と社会全体で考え、取り組まなければならない課題である。

沖縄には「ゆいまーる」という精神文化がある。「ゆいまーる」はかつて沖縄における労働交換の慣行のことであったが、現在では相互扶助の精神で成り立つ「助け合い、支え合い」の共同作業のことを意味している。良い時でも、悪い時でもお互いに支え合う「お互い様」という心持ちの大切さは、これからを担う子ども達にも是非伝えたい精神である。

未来社会の担い手である子ども達を地域や社会と繋ぎ、他者との関わりを学びながら「ゆいまーる」を大切にする心を育てていきたい。それは地域社会の中で守り育てられ、自己肯定感を土台として、子ども達が大きな世界へ旅立つことができるからである。

沖縄大会が、地域社会の中で子ども達を育てるPTA活動の可能性を広げ、これまで以上に家庭や学校、そして地域社会が繋がり、絆が深まる機会になることを願うものである。 (大会開催要項より抜粋)



【分科会】
 ・第一分科会:青少年の健全育成とPTA活動
 ・第二分科会:進路指導とPTA活動
 ・第三分科会:地域の将来を担う子ども達の育成とPTA活動

大会は「ハイサーイ!メンソーレ!」という明るい島言葉から始まりましたが、台風六号が近づいており、到着した那覇は曇天、強い雨風と湿度90%の蒸し暑い中で行われました。本校より執行副校長をはじめ、5名の理事(四ヶ所、小宮、白木、細岡、星子)が、15日(金)の分科会、記念講演へ参加しました。

第二分科会に参加しました。四校の事例発表があり、いずれも工業や農業、商業科などの専門高校で、高校卒業後は就職を希望する率が高く、子ども達の就職に対しての学校や保護者の支援・取組が主でした。子どもが就職先を希望する際、大企業やブランドイメージが先行しがちで、働き甲斐や給与面で決めているケースが目立ち、保護者は子どもが決めた就職先を了承するということが多く、その結果せっかく就職しても離職してしまうことも少なくないそうです。そこで、各学校では地元の企業経営者の協力を得て、就職採用時の模擬面接などのキャリア教育がなされていたり、地元や同窓会との連携を図り情報を集めたりされていました。保護者はもっと企業へ関心を持ち、子ども任せではなく、子どもと一緒に早い時期から情報を共有することの大切さと、学校任せにするのではなく、学校と保護者がそれぞれの役割を果しつつ、連携を深め子どもの進路実現を支援していくことが重要であると締めくくられていました。

ニーチェの「足元を掘れ、そこに泉あり。」足元の世界は一つ、そこに立つ唯一無二の自分の処遇に対する受入れの覚悟と決意、そしてそこから始まる人生に対するこのエールを、いずれ巣立つ子ども達へ送ります。



【記念講演】
  演題:「なぜ、少年院で人生が変わるのか?」
  講師;武藤 杜夫氏 日本こどもみらい支援機構代表
            元法務省沖縄少年院法務教官

~講師プロフィール~
1977年9月6日東京都生まれ。中学時代から非行が始まり、問題行動が深刻化。ボクシングジムに入り浸り、学校をボイコットしていたため、成績は三年間オール1。落ちこぼれの烙印を押される。その後ヒッチハイクで全国を放浪し浮浪児同然の生活を送るが、教育者としての使命に目覚めると、一転、独学による猛勉強を開始。一発合格で法務省に採用となり、2009年、沖縄少年院の法務教官に着任。逆境から獲得した人間力で多くの非行少年を感化し、更生に導くなど、短期間でめざましい実績を上げる。マスコミにも注目されるが、2017年に幹部への昇進を固辞して辞職。同時に教え子である少年院の卒業生らとともに「日本こどもみらい支援機構」を設立し、代表に就任する。現在は沖縄全島を舞台に、非行を始め、不登校、ニート、ひきこもりなど様々な問題を抱える青少年と交流しているほか、講演、執筆活動にも精力的に取り組んでおり、その活動の場は全国へ広がっている。(大会開催要項より)

「姿勢を正してください!」という言葉に、その瞬間、会場の空気が張り詰め、一斉に皆が背筋を伸ばすという緊張感の中始まりました。少年院には14~20歳の30人ほどがおり、法務教官とは教師+心理カウンセラー+警官のような職業で、基本の生活指導、職業指導、高卒認定などの教科指導、体力作りのための体育指導を行うとのこと。その中で大切にされているのは「魂の交流」。共に生活し、一緒に行うこと。時にはグラウンド200周、スクワット1000回を一緒にヘドを吐きながらすることも。そして、入院してくる子ども達の多くが「自分は死んだ方がマシ」と言うそうです。自己や他者肯定感が低い為、自分を大切にせず他者を平気で傷つける。人の命の価値がわかっていないため罪を犯す。そんな子ども達に命のリレーについて話すそうです。400年前からの祖先を数えると13万1072人。伝えることができるなら、その全員がきっと君に「生きろ」と言うはず。だから、人は生まれながらに既に成功者なのだと。そして、その成功は手に入れるものではなく、気付くもの。

暴走を繰り返し250点の交通違反を犯して少年院に入り、今は25歳の青年が演台に立って自らの生い立ちを話し、教官や家族のおかげで頑張ることが恥ずかしかったのに、今は頑張らない方が恥ずかしい。命を粗末にせず、命があれば何度でもやり直せると伝えたいと。現在は社員11名の塗装会社の社長となり、二人の父親であると話されました。

「なぜ、少年院で人生が変わるのか?」

子どもを変えるなんてできない。変わるのは自分自身。教育者は未来からの使者であり、未来へ導くために子どもの可能性を信じ、挑戦する子どもの背中を押す。決して言い訳をせず、子どもに寄り添い、共に挑戦する。更生とは「甦」。甦るために挑戦する勇気を出すか出さないかだけ。そして挑戦には遅すぎることは決してないと締めくくられていました。

私自身も挑戦し続ける勇気をもらい、親としても子供に寄り添い、見守り続ける大切さを再認識でき、姿勢を正されるような講演でした。

本大会に参加し、改めて親としてできることを考える機会となり感謝しております。 さて来年は、いよいよ福岡大会です。約3,000人の方々をお迎えすることとなります。福岡の良さ、福岡の学校や保護者会の素晴らしさを、更に知って頂く良い機会となるよう願います。