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Education

 学校長あいさつ


■入学式式辞

この度の高校入試を迎え、進路選択や志望校決めなど、人生で最初の岐路に立った人も多いのではないでしょうか。それを乗り越え、本日、この場に臨んでいただいたのは、皆さんの選択と挑戦の結果であり、大きな期待と並々ならぬ決意をもって臨んでいただいているのだと確信しております。ぜひ自分の選択に責任と自信を持ち、この明善を自らの成長の場にするのだと「覚悟」を決めてください。「覚悟」を決めた者こそが、本日の入学式がゴールではなく、新たなスタートとなるのです。

今、私たちが生きる現代社会を評して、「先行き不透明」であると言われます。しかし、私は敢えて申し上げますが、透明度の違いはあれ、過去に先の見通せた時代というのはなかったのではないかと思います。それでもわが国は、住みやすい日本、美しい日本、平和で安全な日本、日本人が大好きな日本を実現してまいりました。その理由は、そこに「人」がいたからです。道を切り開いていこうとする「人」を育てたからです。その「人」の置かれた場所で、持てる資質・能力を発揮して社会に貢献しようとする人を育てたからです。即ち、教育こそが教育を受けた本人のみならず、社会全体の一層の発展を実現する基盤として機能してきたのであり、いつの時代にあっても、「生きる力」「生き抜く力」を身に付けさせることが、社会の存亡をかけた教育の根幹でありました。

したがって、本日から高校生となる皆さん、高校生の本分は「学び」です。しっかりと、しっかりと学んで知識を蓄えてください。そして、部活動や学校行事、生徒会活動やボランティア活動など様々な体験や、高い識見をもった先生方、すばらしい先輩方や友人との関わりをとおして、心を培ってください。

このように、「知識」を蓄え、「心」を培うために、本日から心すべきことを二つ述べます。 一つは、物事を習得、習熟するに当たり、必ず基本となる「型」があるように、「学び」にも「型」があり、これを身に付けることなしには、成長は叶わないということです。

日本を代表する歌舞伎役者の一人で、名女形である坂東玉三郎さんを育てた養父の守田勘弥さんが、幾度も同じ稽古を繰り返さなければならないことに、どうしても納得がいかない玉三郎さんに、よくこう言っていたそうです。「型破りってえのは、型を持っている人間の言うことなんだ。形もなにもないヤツラがやれば、いいかい、それは形なしって言うんだよ。」と、演技を支える「型」がなければ台無しになるんだと、「型」を身に付けることの大切さを説いたということです。

もう一つは、「自分の中に限界を安易に設けるな」ということです。もちろん、体や心を痛めるまで限界に挑戦せよということではありません。もう無理だ、もうできないと思った時、本当に限界なのかと自らに問いかけ、もうひと踏ん張りすることで見えてくるものがあります。限界と思うことを乗り越えた時につかむことができるもの、得るものがきっとあるはずです。自分の中に眠っている可能性が見えてきて、必ずやそれが心の奥底で熱く自分を支えてくれる自信となります。

この明善には、生徒一人一人がそれぞれ自分の個性を生かし、自分の進んでいく道を考える場面、機会が多く準備されています。本日の明善入学を、自分を切り替えていくチャンスにしてください。私も退職まで教師である期間はあと3年です。皆さんは明善生としてこれから3年間を送ります。同じ3年間という限られた期間、時間の中で、同じ明善という場で、どれほど自分が成長していけるのか、自分に期待して頑張りましょう。

さて、保護者の皆様、本日は、お子様のご入学、誠におめでとうございます。お子様の晴れの姿をご覧になられ、喜びもひとしおのことと存じます。高校生は青年期に当たり、青年期は「第二の誕生」とも言われます。子どもから大人へと成長する時期であり、家庭という枠から社会という枠へと踏み出す過渡期に当たります。そのため、お子様は心身の変化が著しく、不安と悩みの多い時期ですが、苦しみながらも壁を一つ一つ乗り越え、また、時には回り道をしながら、一歩一歩成長してまいります。私ども職員一同、全力でお子様の高校生活を導き、支えてまいる所存ですので、ぜひご家庭におかれましても、お子様の成長を見守っていただきたいと思います。お子様が高校生活を送っていく上で、大きな期待とともにご不安もお感じであろうかと思います。何より大切なことは、学校と家庭がそれぞれの役割を果たしながら、より密接な連携をしていくことだと考えております。

改めて、本日から皆様の大切なお子様をお預かりいたしますことの責務の重さを痛感いたしますとともに、お子様方を導き、支える私ども職員も不断の研鑽に努め、決して過去に頑張った者として接するのではなく、教壇に立つ者として、今現在、自分の教師としての力量を高めるために挑戦をいたします。今を頑張る者として、「若者には負けられない」との気概を持ち、最高の教育環境を提供できるよう取り組んでまいりますので、本校の教育活動に対して、ぜひご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

学校長  長 俊一 (ちょう しゅんいち)