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Education

 学校長あいさつ


■第2学期 始業式 式辞



*新ALT 阿久津 正義 先生 [アメリカ合衆国オハイオ州出身 着任式(8/28(月)]

皆さん、おはようございます。

まだまだ毎日暑い日が続いています。しかし、皆さんの下校時間の午後7:00は、もう暗くなっていますね。夏休みに入る頃の明るい午後7:00とは大違いです。暑いながらも季節は巡り、秋が近づこうとしています。そのような中、わが明善では、明善生の“夏の総決算"としての大運動会に挑みます。

私の名字は「長」でありますけれども、ちょうはちょうでも今日から9月9日の大運動会の閉会式終了の瞬間まで、大運動会の大成功に向けて「超」に変えようと思っています。もちろん法的にではなく、気持ちの上でということです。言うまでもなく、縦糸、つまり先輩方からの伝統と3年生、2年生、1年生の繋がり。そして横糸は同じ学年の仲間の繋がりであるし、現在の明善に集う生徒全体としての繋がり、その縦糸と横糸を紡いで紡いで、昨年度の大運動会を超える。昨日の自分を超える。このことの積み重ねで、今回の第51回大会、次の100回大会に向けて大きく一歩を踏み出す大運動会を紡ごうではありませんか。

いろいろと考えの違いは当然にある。しかし、やると決めた時にはやるのが明善生である。立場や考えが違うからこそ、様々なアイディアも出てくる。その様々な立場の違いやアイディアに配慮して、組み合わせながら創意工夫して一つの形に仕上げていくのが明善生であろうと思う。それを象徴するのが、今回の大運動会のテーマである「紡」(つむぎ)であろうと思っています。

昨年度の第50回大会は明善同窓生の行武先生を職員実行委員長として大成功を収めました。今回の第51回大会は、行武先生の明善での1学年後輩の久米先生に職員実行委員長をバトンタッチして実施ができます。明善生から明善生へのバトンタッチ。これは明善としてとても幸せなことで、学問の神様と運動会の神様が手に手を取って与えてくれた奇跡であろうと思っています。皆さんはそのような場に立ち会っています。確かにこのことは、皆さんにとっては全くの偶然です。しかし、このことを意気に感じ、積極的に関わって、自分の“もの"にし、単なる偶然を「意味ある偶然」にしていただきたいと期待しています。「突っ走るのみ!」です。

私の話はいつもスポーツの話題に偏ることが多いのですが、今日もです。スポーツ好きの私にとっては、この夏、世界水泳、世界陸上、甲子園、また、レスリングもバドミントンも世界選手権と、こたえられない熱い闘いが続きました。世界水泳では皆さんと同じ高校生の 池江 璃花子 選手が、日本から出場の選手としては最多の7種目に出場したものの、メダルに手が届かず、得意の100Mバタフライ決勝では6位、自己ベストにも届かなかったと涙を流しました。

世界陸上では男子4×100Mリレーで日本初の銅メダルという快挙を成し遂げました。甲子園では優勝候補と目され、春夏連覇を目指した大阪桐蔭を仙台育英が破るものの、翌日には敗れてしまいました。PL学園の清原選手の一大会5ホームランという記録を、6ホームランを打って32年ぶりに記録を塗り替えた広島広陵の中村選手、その広陵も決勝で涙を飲むという数々のドラマが展開されました。

このように、若い人たちがそれぞれの場所、立場で、それぞれの頑張り方をしているので、それが束となって日本という国が前進していくエネルギーになっているのだろうと思います。将棋の 藤井 聡太 四段もしかり、学問・研究の世界もそうでしょう、続々と21世紀を創り出す若者が姿を現していますし、21世紀ってこうなっていくのでは、という姿が見え始めているように感じています。もちろん、この明善においても、皆さんが高い目標、志、旺盛な向上心をもって日々尽力しているからこそ、明善が大きく前進していると実感しています。

ただ、敢えて一つ付け加えますと、「頑張らなければならない」ということに押し潰されないでほしい、という気持ちもあって、どこか頭の片隅に入れておいていただきたいと思っています。

例えば、また大運動会を例にとりますけれども、3年生は1年生の時の大運動会の練習はどうでしたか。きつく、厳しく、なぜこんなことをしなければならないのかと、何度も不満に思ったに違いない。しかし、大運動会当日、結果に立ち会ってみるとどうでしたか。そして、3年生となり最上級生として2年生、1年生を引っ張り、大運動会をまとめ上げるという立場に立った今、あの1年生の時のきつく厳しい練習をどう振り返りますか。大運動会に学ぶことは多いが、1年、2年、3年と時間が経つとわかることがあるんだ、ということも学んでいることの一つであると思います。つまり、先が見えない、だからきつくて厳しい。故に、世の中には時間が解決してくれることも多い。「日にちが薬である」ということも多いということも学んでいる。ですから、そのような余裕を持って、分かりやすく筑後弁で例えると、時には「よーら」な気持ちを持って自分を見てあげることも必要なのではないかと思っています。「よーら」とは、「雑な」「いい加減な」というようなマイナスの意味もありますが、ここでは「いい加減」ではなく、「良い加減」という意味で使っています。頑張ることは目標ではありません。頑張ることは夢や目標、志を実現するための手段です。手段であるならば、様々に工夫できるはずです。そこに知恵を発揮できるのが明善生であると思う。

さて、大運動会に突っ走ろうと言いながら、タイミングが少し早いのかも知れませんが、少し2学期全体に目をやっておきますと、やはり“実りの秋"と言われるに相応しく、大運動会は言うまでもなく、授業をベースとしながら明善生が大きく成長する仕掛けに満ちています。

3年生は大運動会終了とともに、進路実現に向けて受験まっしぐらです。時間は皆に平等に与えられ、しかも限られている。限られた3年間という時間をいかに濃密なものにしていくかを明善は問うている。フルマラソンを40km走ってきて、あと2km。これがまだ長い。走りながら頭の中で、自分の家から2kmというとあそこまでだよなと思うと、まだまだ長い。つまり、1年、2年、そして3年のここまできても、時間はまだある。“切り替えパワー"を発揮して、粘り強くいきましょう。

2年生にはベトナム・カンボジア修学旅行を満喫していただきたい。異文化に刺激を受けて満喫する姿を楽しみにしています。1年生は、SSHの課題研究に取り組んでいますが、皆さんが第2期目の新SSHを切り開いてくれており、故に迷うこともあるかもしれませんが、皆さんの取組、創意工夫、試行錯誤が、明善生としての逞しさを増すことに繋がっていきますし、確実に今後2年、3年、4年、5年後の明善を切り開いていきます。

それでは、最後にまとめにならないまとめです。これでもかと、また野球の例えで申し訳ありませんが、この夏、甲子園に行き開会式を見て、県(公)立高校として21年ぶりに出場した東筑高校の応援をしてきました。本年度の福岡県高校野球連盟が掲げる言葉は「感謝」です。昨年度が「挑戦」であり、福岡県の全ての高校野球連盟加盟校136校に提出していただいた言葉で最も多かったものが「感謝」という言葉でした。ふと思うのですが、周囲に感謝して動いていると、その気持ちが人柄として滲み出て、周囲からの理解や協力を得ることができるのではないか、そんなことを思っています。いつも冷や汗や脂汗を滲ませている私から明善生へのエールです。

最後の最後になって申し訳ありませんが、部長である3年生の良永さんを始めとする弁論部の皆さんが、この8月に愛媛県松山市で開催された「俳句甲子園全国大会」に福岡県代表として出場したこと、優勝した東京の開成高校と相まみえる大会に勝ち進むことができたことをとても嬉しく思っています。喜びも悔しさも味わい、今後に大きく成長する糧を自らの力で得たことを、とても嬉しく思っています。

以上、第2学期始業式の式辞といたします。



平成29年8月28日

学校長  長 俊一 (ちょう しゅんいち)