contuct us: info@meizen.fku.ed.jp
phone: 0942-32-5241

Education

 学校長あいさつ


■平成29年度修学旅行 巻頭言


いよいよ2年生も中盤から終盤に差しかかろうとする今、2年生の皆さんが心待ちにし、大運動会とともに、高校時代の大きな思い出として心に刻まれるであろうベトナム・カンボジアへの修学旅行を迎えました。「海外は政情不安定であり、テロの危険もあって危ない。」と言われる中にあって、本校におけるベトナム・カンボジアへの修学旅行も、今回で5回を数えます。もちろん、来年度には福岡県とハノイ市が友好提携(姉妹都市)締結、民間レベルでの九州ベトナム友好協会もともに10周年を迎えるという、両国間の安定、安全を確認した上での修学旅行の実施です。

私自身、昨年度に現3年生の修学旅行を引率し、28年ぶりの海外ということで不安も感じましたが、レホンフォン高校の同世代の若者との交流、平均年齢約30歳を象徴するようなベトナム・ホーチミン市の活気、そして世界遺産アンコールワットを満喫する生徒の姿を目の当たりにして、保護者の方々が、「修学旅行から帰って来ると、子どもの姿が変わる。」と言っていただく言葉が理解できました。

私の個人的な見方なのかもしれませんが、「距離的には遠いが、心理的に近いのが欧米。距離的には近いが、心理的に遠いのがアジア。」この感覚は多くの日本人が持つ感覚ではないでしょうか。しかし、紛れもなく日本はアジアの一員であり、特に福岡県はアジアへの玄関口に当たっています。アジアの国々にとっても、日本はアジアの一員です。そのような中で、日本にアジアの一員であるという意識が薄いのであれば、日本とアジア諸国の関係が円滑に発展していくことは難しいのではないでしょうか。

外交関係においても、コストパフォーマンスを色濃く打ち出すアメリカのトランプ大統領が選出されて1年、国際社会は大きく動いています。アメリカはアジアの中の日本をどう見ているのでしょうか。日本はどこを見て、どこに向かって行けばいいのでしょうか。グローバル化の中だからこそ、世界の中で日本が“煮崩れ"しないように、主体性を持って主張し、行動していくことが求められています。

若者の出番ですよ!ぜひ若い皆さんには、異文化に触れ、同世代のベトナムの高校生と交流を深めることにより、この地球の上で、この小さな国土の日本を、このグローバル化の中でどのように維持・発展させていくのか、自分にできる役割、そして日本が世界に果たすべき役割を認識する大きな機会にしていただきたい。そのような意味で、このベトナム・カンボジアへの修学旅行は、明善生の成長を期待しての、まさに明善らしい“負荷"のかけ方であると思っています。

異なったものを排除するのではなく、差異、多様性を受け入れることができるのが明善生の素晴らしさだと私は感じています。異国においては未知の出来事、自分の知らない世界、馴染みのない常識などにぶつかるばかりですが、これを否定するのではなく、自分が見たままを素直に受け入れ、柔軟に対応する力に磨きをかけて、大いに成長する機会にしていただきたいと明善生に期待しています。



平成29年11月11日

学校長  長 俊一 (ちょう しゅんいち)