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 午睡 since 2004

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■午睡とは・・・

午睡とは、午後に眠るいわゆる昼寝のことです。昼休み(12 時55 分〜13 時40 分)の内、13時15分から13時30分までの15分間を「午睡タイム」と位置づけ、BGMとしてモーツァルトの曲を流し午睡を実施しています。
4月26日 内村助教授による講演会、5月2日生徒保健委員の勉強会を経て全国初の午睡(昼寝)タイムを導入しました。

♦実施場所

午睡実施場所は、基本的には各教室で机に伏せて眠るのですが、午睡室として5教室を設け、この内2教室は女子生徒専用としました。

♦環境

午睡室には低反発の携帯枕も準備しました。さらに、学校環境整備の一環として、廊下や玄関などに観葉植物も設置しました。

♦導入理由

「午前中に眠気」を感じる生徒が78.8%、「1日の睡眠時間」については、6時間以下の生徒が60.9%という生徒の生活実態から『健康の保持増進及び学習効率の向上』を目的として2004年6月1日から開始しました。


■第1回目調査(事前調査)

午睡を試みる前に明善高校全生徒1004名を対象に事前調査を実施した。平均睡眠時間は5時間45分と短く、6割の生徒が睡眠不足を訴え、9割弱の生徒が午後の授業中に強い眠気を感じていた。

[調査日:2005年5月]

午睡 午睡


午睡
♣平日の充分な睡眠時間がとれていますか
午睡

♣午後の授業中我慢できない強い眠気を感じることがありますか
午睡

■第3回目調査(午睡実施半年後の調査)

(1)昼休みに15分間(13:15〜13:30)の午睡を約6ヶ月間試みた後に、第3回目の調査を実施した。
(2)夜間の睡眠、昼間の睡眠、学習効果、体の調子および午睡の効果などについてのアンケート調査を行った。

[調査日:2005年12月]

  1年生 2年生 3年生 合 計
男 性 150  161  157  468 
男 性 162  183  174  519 
無回答 0  3  3  6 
合 計 312  347  334  993 

昼休みの午睡タイム
 (1)週3回以上実施した人 31名 
 (2)週1〜2回実施した人 67名 
 (3)月に1〜2回実施した人 133名 
 (4)しなかった人 754名 


♦睡眠の状況

「週3回以上実施」グループは、他に比べて睡眠時間は長く仮眠時間は短い。

平日の就寝時間・起床時間・睡眠時間・仮眠時間(平均)
  週3回以上実施 週1〜2回実施 月1〜2回実施 しなかった 全 体
就寝時間 00:17 00:20 00:18 00:13 00:15
起床時間 06:14 05:58 06:04 06:08 06:07
睡眠時間 5時間52分 5時間31分 5時間37分 5時間45分 5時間43分
仮眠時間 27分 40分 42分 42分 41分


♦ 眠りの深さと目覚めの状態

眠りの深さについては「週3回以上実施」グループで「深い」と答えた人の割合がやや少ない。朝、目覚めたときにすっきりしている人の割合は「週3回以上実施」グループが他に比べて10〜12ポイント高い。

♣ 眠りの深さ
午睡

♣ 朝、目覚めたときの状態
午睡


♦ 起床時間の一定さ

平日起床時間が一定であることは全体で86%と高く、特に「週1〜2回実施」グループが96%と高い。一方、休日起床時刻の平日と比べての一定さは、午睡の実施頻度に比例して高くなっている。

♣ 起床時間の一定さ
午睡

♣ 休日(平日と比べて)
午睡


♦ 昼間や家での眠気

午前も午後も授業中に眠気を感じる割合は「週3回以上実施」グループで特に低くなっている。逆に「週1〜2回実施」グループが眠気を感じる割合がやや高い。

♣ 午前の授業中、我慢できない強い眠気を感じることがあるか
午睡

♣ 午後の授業中、我慢できない強い眠気を感じることがあるか
午睡


♦ 頭すっきり?

午前も午後も頭がすっきりしている人の割合は「週3回以上実施」グループで特に低くなっている。

♣ 平日の午前中、頭がすっきりしているか
午睡

♣ 平日の午後、頭がすっきりしているか
午睡


♦ 授業や学習への影響

「週3回以上実施」グループでは、87.1%が授業に集中できていると答えており、午睡の頻度が低くなるほど集中できる人の割合も少なくなる傾向が観られる。自主学習の能率についても差はないが、同様の傾向が見られる。

♣ 授業に集中できているか
午睡

♣ 自主学習の能率が上がっているか
午睡


♦ 自主学習中への集中と成績向上

「週3回以上実施」グループでは、87.1%が授業に集中できていると答えており、午睡の頻度が低くなるほど集中できる人の割合も少なくなる傾向が観られる。自主学習の能率についても差はないが、同様の傾向が見られる。

♣ 自主学習中、集中しているか
午睡

♣ 最近の成績は向上しているか
午睡


♦ 心身への影響

「週3回以上実施」グループと「週1〜2回実施」グループで身体の調子が良いと答える割合がやや高い。勉強へのやる気については「週3回以上実施」グループでは74.2%がやる気があると答えており、他の比べ10ポイント前後高くなっている。

♣ 身体の調子は良いか
午睡

♣ 勉強にやる気があるか
午睡


♦ 午睡の効果

午睡をした理由としては「週3回以上実施」グループでは「効果があると思ったから」が61.3%と非常に高く「睡眠不足を解消したかったから」は38.7%と他に比べると低い。午睡の効果については「すっきりして午後の授業に集中できた」人が「週3回以上実施」グループでは51.6%と他に比べて2倍以上高い割合となっている。

♣ 午睡をした理由
午睡

♣ 午睡の効果(1)
午睡

♣ 午睡の効果(2)
午睡

♣ 午睡は必要だと思ったか?[午睡をした人]
午睡

午睡をした人全体では、午睡を必要だと思った人が全体の3分の2にのぼり、特に「週3回以上実施」グループでは87.1%の人が必要だと答えている、以下、午睡の頻度が低くなるほど必要だと答えた人の割合が低くなる傾向がある。


■まとめ

(1)明善高校の993名に対して、昼休み15分間の午睡を実施し、6ヶ月経過後のアンケートである。午睡を実施した者は231名で、内訳は週3回以上の実施者が31名、週1〜2回の実施者が167名、月1〜2回の実施者が133名であった。

(2)昼休みに午睡をした者は、就寝時刻および起床時刻がより一定だが、週3回以上の実施者は、休日の起床時刻も平日に比較して一定の割合が高い。

(3)週3回以上の午睡をした者は、午前・午後の眠気を感じることが少なく、午前中および午後ともに頭がすっきりしていた。また家での勉強中の眠気も少ない。

(4)週1〜2回と週3回の午睡をした者は、授業に集中でき成績も向上した。また自主学習に集中し、能率が上がりやる気も起きている。身体の調子も良くなっている。

(5)午睡の効果を実感できた者が75%で、必要だと思った者が65%だった。

(6)以上のように、昼休みに午睡をした者は夜の睡眠が規則正しくなり、昼間の眠気が軽減し、授業に集中でき、学習効果や体調の維持に繋がることが示唆されるが、特に週3回以上の実施者に顕著な効果が認められ、実施者本人も午睡の効果を強く実感している。


■午睡の効果と方法

(1)自然の眠気のリズム、昼食、睡眠不足のために午後2〜3時には眠気が生じる。この眠気は動くと軽減し、安静にすると増強する。特に5時間目の授業中や終了後に眠気を感じる人には必要。

(2)午睡をすることによって眠気が軽減し集中力ややる気が高まる。

(3)午睡は無理に眠らなくても良い。5分間閉眼して安静にしているだけでも効果はある

(4)午睡は浅い眠りが良い。深く眠ると目覚めた後にぼんやりして覚醒しづらいし、夜の睡眠は浅くなり、寝付きも悪くなる。そのため15分程度で横たわるより椅子に座り、机に伏せて寝る姿勢がよい。

(5)毎日昼食後に午睡を行うことによって昼夜のメリハリのあるリズムが確立し夜の睡眠も深くなる。